吸血鬼?と人間の友達 僕は吸血鬼だ 吸血鬼だと言うことを隠して人間の学生のふりをして生きて来た けど何かのタイミングでバレてしまった 何故か学校内ほぼ全員が僕を殺しにかかって来た 左手を切り落とされ、腹に鉄パイプを刺され、大量出血で頭がくらくらしている けど僕には男女2人の友達が居た 彼女は、本当に付き合っている僕の彼女 止血、治療をしてくれて、安全そうなところを探して逃してくれてる 彼は、僕と彼女の3人での幼馴染 僕の恋を応援してくれた、ちょっとヤンキーなチャラ男君 彼にも彼女が居たが、僕が化け物だと知って豹変し、殺しにかかって来たので、彼が殴り殺した 大丈夫かと不安だったけど「カノジョより親友だろ!あとなんかこいつら怖ぇし…むしろこいつらがバケモンじゃね??」と僕に協力してくれている 僕と彼女で化学備品室に逃げてる時、僕の上位者?とされる黒い霧みたいな物体が、猫だかネズミだかの死骸を持って来た 僕は吸血鬼だから、血を飲めと言う事だ 流石にグロテスクだから、右手で抱えてる彼女の目を隠し、受け入れる 僕は吸血鬼なのに、血は不味い 正直飲みたく無い… 冷えて獣臭い血袋は鉄臭く、油もギトギト 口に咥えて少し飲んでると上位者はどこかに消えていく ので即座にオエーと横に吐き出した 不安気な彼女は怯えもせず僕の口を布で拭いてくれてる 血を飲んだ事で切られた腕が急速に(しかし微弱に)回復していくのを見て ♀「流石吸血鬼!さぁ!美女…ぅん…処女の生き血をクイっと飲んで!!!!」とその首を差し出す 色々刺激が強すぎて拒絶 まだディープなキスもした事ないのに…! ♂「おうおう滾ってんね、処女が嫌なら童貞はどうだ?」 僕「えっ…きっ君童貞なの…?!?」 ♀「うそぉ?!彼女さんとヤッてないの??!?」 ♂「そこで話盛り上げんのかよ」 大荷物の彼は茶化したように、しかし真面目に話して来た 僕「…ところで…これなに…?」 ♂「義手だ、正確にはギプスに近いけどな」 切り落とされた腕にはめられた金属の腕 本来腕があるはずのとこはアクリル板で囲われており、これをつけたまま回復させても問題なさそうだった 義手というよりかは鎧の小手のようなやつは先端に鉤爪がついている ♂「いざとなったらこいつで引っ掻け、それが苦手ってんなら…こいつもある」 出されたのは照明弾だ ♂「直接的な攻撃力は無いだろうが、眩しさと熱さで大分怯むだろ」 僕「そんな…ゾンビゲームじゃあるまいし…」 ♂「いや、ゾンビみたいなもんだあいつら…一切話が通じない、ただただお前を殺すようにプログラミングしてるみたいだ…」 ♀「どうして…でも私達は無事ね、このまま逃げ切りましょう」 ♂「ああそうだな」 僕「…どうして…僕は化け物なのに…」 ♀「指示されて動くしか能のないアレと、親友で恋人であんたな化け物だったら絶対こっちでしょw」 ♂「お前はもっと化け物然としとけよw」 2人の笑顔に泣きそうになった けど次の瞬間扉が開いた、学生が襲ってくる ♂「っしゃおら!俺に任せろ!」 即座にバリケードを作り、彼は彼の分の銃で応戦する ♀「頼んだよ!!」 彼女は僕の腕を肩に抱えて走り出す 振動が痛いがそんな事を言ってる場合ではない ひたすらに逃げて体育館倉庫 かなり静かな場所だ 流石に体力が削られすぎた 体が冷たい 彼女は半泣きで僕を温める …逃げる際に彼女は手を切ったようだ 血が出てる、けど食欲が湧くとか、そういうのはない でも、僕は吸血鬼だ、吸血鬼なんだ 彼女の手を取り、傷を舐める 乾燥した血は普通に不味い 僕が絶妙な顔をしてると、彼女は自分の手を、傷を絞って新規で血を出す 焦るも遅し、貴方のために出したのだから飲みなさい!と傷を口元に向ける …うん、美味しくない血の味だ けれど暖かくて、滑らかで、香りが高い 鉄臭さは若干あるも…なんというか…甘味というか…新品の血の味がする 飲みやすいと言えば飲みやすいが…好んで飲むようなものではない それでも腕は回復する …なんなら…その… やはり命の危険もあって、吊り橋効果じゃないけど…そういう緊張感もあって、僕らは恋人だし…で、血を飲むというより… 恋人の手を舐める、舐められる。という事象に対して性的興奮を覚える方が強かった もしかしたら、ここで最後かもしれないし…と思い…手を綺麗に舐め切ってから、口の中も唾液でリセットし、彼女を抱えてキスをした 驚いていたが、求めてもいたのだろう 熱い抱擁と接吻は静かに強く、なんてか凄かた(控えめ表現) 結果、彼女の唾液でもよかったらしく、大分傷が回復していた ♀「…貴方吸血鬼というかサキュバスだったりしてwww!」 僕「それをいうならインキュバスだけど…そうなのかもしれないや…w」 小さくクスクス笑っていると、体育館に足を踏み入れる音が響いた 警戒してみると、彼だった 他にバレないように、倉庫にある窓から鉤爪をちらつかせる それに気付いたようで、彼は静かにすっ飛んでく ♂「おおよかった!無事だったか!!」 ♀「貴方もね!!本当に良かった…!」 ♂「何とかn…っと…なんかお楽しみ中だった?」 気不味そうに顔を背ける彼 確かに2人とも恍惚し、服越しに体を触っていたので着方が崩れてる 多分僕は顔を真っ赤にしてなんよか誤魔化そうとした…が ♀「聞いて!彼唾液でも回復すんの!!」 ♂「お!そりゃ効率良い!!てかそこまで進んだか!!やっと!!」 ♀「やっっっっっっとね!!!!」 と盛り上がる …僕の知らないとこで何か2人で仕組んでたらしい 何も起こらない学園生活だったら、きっともっと楽しかったんだろうな ♂「さて、じゃあどうする?」 ♀「貴方を待ってたのよ、この裏…ここの金網から逃げ出しましょう」 僕「逃げ出して、どうするの…」 ♀「一旦私の家に行きましょ!今親いないはずだし…」 ♂「よし…多分学校内だけだろうからな…行くか!」 流れるように決まり、様子を見て動き出す 腹の傷は消え、二の腕から切られてた腕は肘先まで復活した 大分楽になり、体温が戻ってきた 僕も少し動けるようになって、金網を切るのを手伝った けれど上の校舎から見られていたようだ、生徒が走ってくる このまま金網から逃れても、校外で殺されるだろう 2人には金網を任せる、狙いは僕だ 少し狭い位置に移動する 来る生徒全員が一方向から来るように 僕は吸血鬼で、もしかしたらインキュバスで 義手と銃で…人を殺せる そう言い聞かせた時、動きが軽くなった 昔からそうだった 「君は〇〇だ」と言われれば、そうなんだなって思えたら、体が答えてくれる 1番人が出入り口に固まった時、照明弾を持つ右手がぐにゃりと変わり、銃身に変わる 何も思わず、引き金を引けば…照明弾はナパーム弾になり、生徒を一網打尽に木っ端微塵にした 2人は驚いていたが、今まさに僕が1番驚いている でも大丈夫、こういう時のおまじない 僕は最早人間じゃないから… 「僕は吸血鬼だ」 右手は人の手に戻り、先程の姿になった ♂「…吸血鬼てか…あれじゃね…?シェイプシフター…」 僕「…そ…そうかも」 ♀「!!!貴方は吸血鬼!私の彼氏!人間っぽい吸血鬼でインキュバスよ!!」 僕「…www属性多いんだよ」 ♂「wwwwwwそ!そうだな!お前はそういうやつだよ!さ、帰ろうぜ」 何故急に変えられたかわからないが、僕は吸血鬼らしい 金網を出て街に降りるも、何故か深夜だ 人はいないがライトがついている…普通に寝静まっているのだろうか…? ♀「…おかしい…ここ私の家じゃない…」 ひとしきり逃て来たが、何かが違うようだ 彼女の家から僕の家も近いので、寄ってみる (明らかに旧実家) 僕の家もあった、確実にこの場所だ けど僕の家ではない すでに違う人が住んでるような…元から僕の家ではないような ♂「俺の家も違う」 深夜の凍えた静かな世界で僕らは取り残された (ここで視点が自分に切り替わって曖昧な別の夢に行ったので終わり) って夢を見たよ!!!!! これは…一次創作行きかな…!! 多分シェイプシフターって言われた瞬間僕の体が崩れたんじゃないかな…姿を変えるモンスターだからね!!